湖東三山は、滋賀県の琵琶湖の東側、湖東地域にある西明寺・金剛輪寺・百済寺の三つの天台宗のお寺の総称で、鈴鹿山脈の西山腹に位置し、紅葉の名所として知られ、日本の紅葉名所百選にも選ばれています。 お寺の名前は、○○山(山号) □□院(院号) △△寺(寺号) の3つから基本構成され、西明寺・金剛輪寺・百済寺の三つお寺の正式名称は、
龍応山西明寺 (りゅうおうざんさいみょうじ)、
松峯山金剛輪寺 (しょうほうざんこんごうりんじ)、
釈迦山百済寺 (しゃかさんひゃくさいじ)で、三つ山号に由来します。
山号は、お寺が建立された場所が人里離れた山であったことが多いため、山の名称がそのままお寺の名称として用いられるようになったそうです。 そして、湖東三山の名称は、地元の近江鉄道が定期観光バスの運行(昭和40年ころ)にあたり、コース名に使用したのが定着したと云われています。このように、山号・寺号があっても院号がないお寺は、他にもたくさんあります。