三十六歌仙とは、歌人の藤原公任(966〜1042)による「三十六人撰」に選ばれた、 柿本人麻呂や小野小町、在原業平など、飛鳥時代から平安時代に活躍した三十六人の歌人(歌仙)のことで、この三十六人の肖像と、それぞれが詠んだ和歌が描かれた絵巻を歌仙絵といい、鎌倉時代に描かれたこの歌仙絵巻が(肖像画が藤原信実、詞が後京極良経によると言われている)、旧秋田藩主佐竹侯爵家に伝来したことから、「佐竹本三十六歌仙絵」との呼び名がついています。
「佐竹本三十六歌仙絵」は、元は2巻の巻物でした。大正に入り、当時の所有者が売却することとなりますが、あまりに高額のため買い手がつかず・・・ 、そこで財界人や古美術商たちは、一歌仙ずつ分割し、購入することを決断したのです。衝撃的な日本美術史上の大事件「絵巻切断」から、ちょうど100年となる2019年。本展では、離ればなれとなった三十六歌仙絵と住吉明神(住吉大社)の計37の絵のうち、過去最大となる規模で集められ、31件が展示されています。
日 程 : 2019年10月12日(土)〜11月24日(日)
9:30~18:00(受付終了17:30)、
金・土曜日は~20:00(受付終了19:30)
休館日 : 月曜日 ※10月14日と11月4日は開館、翌日休館
場 所 : 京都国立博物館 平成知新館
お問合せ : 京都国立博物館HP https://www.kyohaku.go.jp