日野ひなまつり紀行の大きな特徴は、『桟敷窓』と言われる窓越しに道路からひな人形を眺めるという、日野町独自の鑑賞方法です。5月に開催される「日野祭」では、この『桟敷窓』を通して家の中から、曳山などのまつり行列を眺めるという本来の使い方を、まちぐるみで真逆に活用しているのです。このまつり開催にあたり、町内の20を超える諸団体が全会一致の協力体制のもと、さらには住民の相互理解を経て行われているのです。実にすばらしい!
関係者のお話しによると、昔、日野の近江商人が事業に成功すると、地元の人たちにのれん分けをすることが多かったそうで、そのことにより町全体が潤い、素晴らしい地域性が確立されたとか。
日野町の歴史や伝統のある街並みを散策しながら、たくさんの愛らしいひな人形たちと、今に生きるやさしさを感じる人たちの光景を眺めてきました。
近江日野商人館で、こんな「桃の節句」の説明がありました。