楽々園は、明治14年(1881)から平成6年(1994)までの113年間、民間業者により旅館として営まれていました。その際にも建物は一部増改築されているそうです。
昭和22年(1947)には、「玄宮園」とともに「楽々園」を井伊家から彦根市が取得し、平成6年(1994)の旅館の廃業により建物等が市に返還され今日に至っています。
さらに、玄宮園域内で料理旅館を営業されていた八景亭さんが、昨年(2017)の11月に廃業され、園内での宿泊飲食ができなくなりました。他の地域にない大いなる財産を有しながら、現在その活用ができないことは誠に残念なことで、今後、その活用が図られ彦根の観光に大きく寄与することになることを期待します。
楽々園が旅館として運営されていた時代の資料で、盆梅陳列会を案内する近江鉄道のパンフレット(昭和10年代)がありました。